歴代ファイナルファンタジーシリーズランキング!おすすめFF作品を徹底解説

『ファイナルファンタジー』と『ドラゴンクエスト』。皆さんご存知のこの2タイトルは「FF派」と「DQ派」といった派閥ができるほど、絶大な支持を集める人気シリーズです。

ファイナルファンタジーのキャラクター

この二つのRPGシリーズは、単に日本国内での人気にとどまらず、世界中のゲーマーに愛され続けています。『ドラゴンクエスト』は「正統派王道RPG」として親しまれ、『ファイナルファンタジー』は、常に新しいシステムや大胆なストーリー展開を採用してきた「挑戦的RPG」という位置付けが多いです。

それぞれのシリーズには独自の魅力がありますが、特に『ファイナルファンタジー』(以下、FF)は多様なシステムや深みのあるキャラクターが魅力で、多くの人々がその革新性に魅了されてきました。また、時代とともに進化するビジュアルやサウンドデザインも非常に評価が高く、これまでに多くの革新をもたらしてきました。

今回は、ドラクエと双璧をなすRPG、『ファイナルファンタジー』のおすすめ歴代タイトルをランキング形式で紹介します。以下、ストーリーや隠し要素などのネタバレも含まれますので、未プレイの方はご注意ください。

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歴代のFFをおすすめ順に並べると…

この順番!!

6>7>10>5>9>12>3>15>4>13>8>2>1

『FINAL FANTASY Record Keeper』や『MOBIUS FINAL FANTASY』などのスマホ専用ゲーム、『ファイナルファンタジータクティクス』などの外伝、MMORPGの『FF11』『FF14』は評価から外していますが、これらの作品も非常に評価が高いです。

ランキングは私個人の主観によるものですが、これまでFFシリーズをプレイしたことがない人にも、どの作品から始めれば良いかの参考になれば幸いです。

1位:ファイナルファンタジー VI

私が一番ハマったのがFF6。FFシリーズの中でも特に評価が高く、長年にわたってファンの間で愛されているタイトルです。FF6の大きな魅力は、全てのキャラクターが物語の中心に位置している点です。主人公が明確に一人ではなく、ストーリー全体が複数のキャラクターにスポットライトを当てて進行していく点が、他のFF作品にはない斬新さを持っています。

特に、オペラを再現したシーンは、当時のゲーム技術を超えた演出であり、ゲームの枠を超えた感動を提供しました。音楽も非常に魅力的で、植松伸夫氏による「妖星乱舞」や「仲間を求めて」などの名曲は、今でもシリーズ屈指の名曲として知られています。これらの音楽は、シーンの感動をさらに強化し、プレイヤーの感情に深く訴えかけます。

また、FF6のラスボスであるケフカは、FFシリーズの中でも特に異質な存在です。彼の狂気的な性格と、物語が進むにつれてどんどん力を増していく描写は、プレイヤーに強烈な印象を残しました。FF6の物語は、シンプルな「正義対悪」ではなく、登場人物たちが抱える複雑な感情や、敵であるケフカの狂気を描くことで、より深みのある物語となっています。

ゲーム全体の難易度は非常にバランスが良く、初心者でも楽しめる設計となっていますが、やりこみ要素や隠し要素も充実しており、プレイヤーに多様な楽しみ方を提供してくれます。シナリオ、システム、音楽の全てが高水準でまとまったこの作品は、まさにFFシリーズの傑作といえるでしょう。

2位:ファイナルファンタジー VII

世間一般の人気、知名度はFF7がもっとも高いと思います。FFの主人公=「クラウド」、FFのヒロイン=「ティファ(エアリス?)」というイメージの人も多いのではないでしょうか。

今まで2DだったFFの世界を3D化した歴史的作品でもあります。FF7は、日本のゲーム業界に革命をもたらしたタイトルであり、3Dグラフィックスを本格的に導入した初のFF作品です。当時、FFシリーズはすでに高い人気を誇っていましたが、FF7によってその知名度は世界的なものとなりました。特に、CGムービーとリアルタイム3Dの融合は、当時の技術的限界を超えた驚きの演出でした。

FF7の物語は、主人公クラウドの複雑な過去と、彼を取り巻く多くの登場人物たちの運命が絡み合って進んでいきます。クラウドの記憶の謎や、ライバルであるセフィロスとの因縁、さらに世界の破滅を阻止するための壮大なストーリー展開は、プレイヤーを引き込みます。また、物語の中でクラウドが直面する「アイデンティティの喪失」や「自己再構築」といったテーマも、FF7が単なるゲーム以上の深みを持つ理由の一つです。

FF7最大の特徴は「マテリアシステム」。ほぼ全ての武器&防具に「マテリア穴」という穴が開いており、そこに「マテリア」と呼ばれるアイテムをセットすることで、さまざまな特性を付加できるものです。このシステムは非常に評価が高く、プレイスタイルの多様化とやりこみ要素の強化に成功したと言われています。プレイヤーは、自分のプレイスタイルに合わせてキャラクターをカスタマイズする楽しみを感じることができます。

また、クラウドの名言や、エアリスの悲劇的なシーンなど、物語の印象的な瞬間は数多く、これらのシーンは今でも多くのファンに語り継がれています。特にエアリスの運命については、当時のプレイヤーに強烈な衝撃を与えたことで有名です。ゲームの難易度はFFシリーズの中でもかなり低く、プレイヤー側がかなり強く設定されていますが、それがまた多くのプレイヤーに支持される理由の一つなのかもしれません。

3位:ファイナルファンタジー X

FF10は、フル3Dのフィールドとキャラクターボイスを採用した初めての作品。

シナリオと映像の評価が非常に高く、シリーズ最高傑作にあげる人も少なくありません。10年以上前の作品だとは思えない美麗なグラフィックは、今でも目を奪われるほど。ストーリーや映像の美しさから、女性にも人気の高い作品です。

FF10は、FFシリーズの中でも特に感動的なストーリーと、映像美が際立つ作品として知られています。特に、ティーダとユウナの関係を軸にした物語は、シリーズの中でも最も感動的なエンディングを迎え、プレイヤーに強烈な印象を残しました。ユウナが召喚士としての使命を果たすために旅を続ける姿や、ティーダの複雑な運命が交差する物語は、多くのプレイヤーの心に深く刻まれています。

また、FF10は、FFシリーズ初のフルボイスを採用したことで、キャラクターの感情や物語の緊張感がよりリアルに伝わるようになりました。これにより、キャラクター同士の会話や感情表現が一層鮮明になり、プレイヤーは物語に強く感情移入できるようになりました。声優の演技も非常に高評価で、キャラクターの個性を引き立てる重要な要素となっています。

戦闘システムでは、FF10はシリーズの伝統的なターン制バトルを進化させ、「スフィア盤」と呼ばれるキャラクター成長システムを導入しました。このスフィア盤システムは、プレイヤーがキャラクターの成長を自由にカスタマイズできるもので、戦闘における戦略性と自由度が非常に高く、やりこみ要素も豊富です。ただし、この自由度の高さが、逆に初心者にとっては少し難しく感じられる部分もあるかもしれません。

4位:ファイナルファンタジー V

「ジョブチェンジ」と「アビリティシステム」の完成系がFF5。ジョブシステムが売りのFF3とストーリーが売りのFF4を足して2で割ったような作品です。

FF5は、シリーズの中でも特に「ジョブチェンジ」と「アビリティシステム」に重点を置いた作品であり、この2つのシステムがFF5を特別なものにしています。ジョブシステムはFF3でも導入されましたが、FF5ではそのシステムが大幅に進化し、さらに深みのあるキャラクター育成が可能となりました。プレイヤーはジョブを自由に選び、そのジョブに応じたアビリティを習得することで、キャラクターの個性を引き出し、戦略的な戦闘を楽しむことができます。

また、FF5は単なる戦闘やシステムの進化だけでなく、ストーリー面でも非常に完成度が高い作品です。バッツ、レナ、ファリス、ガラフ、クルルといった個性豊かなキャラクターたちが織りなす物語は、非常に感動的で、笑いあり涙ありの展開が続きます。物語の中心に位置する「クリスタル」を守るという使命感や、隠しボスであるオメガや神竜との激しいバトルも、プレイヤーに強い印象を与えました。

特に、オメガと神竜の存在は、FFシリーズにおける隠しボスの原点ともいえるものであり、後のFF作品にも多大な影響を与えました。これらの強力なボスに挑むことで、ゲーム全体の戦略性が高まり、やり込み要素が非常に充実しています。さらに、FF5の物語は、世界が崩壊するという展開があり、プレイヤーにとっては感動的で衝撃的なストーリーラインとなっています。

ゲーム全体のバランスが良く、ジョブシステムによってプレイヤーが自由に戦術を組み立てられるため、FFシリーズの中でも特に戦略性を重視するプレイヤーにおすすめの作品です。隠し要素も多く、何度でも楽しめるゲームデザインが魅力的です。

5位:ファイナルファンタジー IX

シリーズの原点回帰した作品と言われる『FF9』。FFシリーズは6、7、8と未来的な、時にサイバーパンク風な雰囲気の世界観に舵を切っていましたが、『FF9』では原点回帰というテーマのもと、シリーズ初期のファンタジー要素が色濃く復活しました。具体的には「クリスタル」の存在が象徴的に登場し、壮大なファンタジーの世界観が描かれています。


物語は、個性豊かなキャラクターたちが「生きる意味」を探し求めながら進行していきます。主人公ジタンを中心に、仲間たちそれぞれが抱える葛藤や宿命が描かれており、感情移入しやすい作りとなっています。中でも、ビビというキャラクターが抱える存在の問いや自己否定感は、多くのプレイヤーに深い印象を与えました。

『FF9』は懐古的なファンタジー要素が詰まっているため、FFを1や3など、シリーズの初期からプレイしてきた人にとっては大変懐かしいと感じる部分が多いでしょう。一方で、7や8のような未来的な雰囲気が好きだった人には、少し戸惑う部分があるかもしれません。しかし、シンプルかつ奥深いRPGの楽しさを詰め込んだ作品として、安定感のあるゲームプレイが特徴です。

スマホ版では、ロード時間が大幅に短縮され、快適にプレイできるようになっています。また、公式のチート機能が導入されており、レベルMAXにするなどの操作も可能ですが、初回プレイではぜひその機能に頼らず、オリジナルの体験を楽しんでみることをおすすめします。

6位:ファイナルファンタジー XII

『FF12』は、新しいバトルシステム「アクティブディメンションバトル(ADB)」が導入された作品です。ADBは、従来のコマンドバトルにリアルタイムアクションを融合させたシステムで、プレイヤーはその場で戦略を練りながらバトルを進行させることが求められます。従来のFFの戦闘とは異なり、敵味方がフィールド上でリアルタイムに行動するため、戦闘がシームレスに進むのが特徴です。


この新しい戦闘システムは、プレイヤーに新しい体験を提供し、特に戦略性を重視するプレイヤーに好評でした。バトルはフィールド移動中でもそのまま始まり、画面が切り替わることなく戦闘が展開されるため、冒険のテンポも非常にスムーズです。このシームレスバトルは、後のオープンワールドRPGやMMORPGに影響を与える要素となりました。

一方で、このシステムは従来のFFシリーズとは異なるプレイフィールであり、特に伝統的なコマンドバトルを好むファンの中には違和感を覚える人も多かったようです。MMORPGに似たシステムであることから、好みが分かれる部分もありますが、ADBは戦略的なバトルの醍醐味を味わえる独特なシステムとして完成度が高いです。

物語の面では、FF12はストーリーがやや薄く、キャラクター同士の関係や感情が深掘りされない部分もあります。政治的な陰謀や王国の運命を描く壮大なストーリーを持ちながらも、全体的にこじんまりとした印象が残るのが残念なところです。それでも、広大なフィールドや豊富なサイドクエストがプレイヤーを飽きさせない工夫が凝らされており、FF12は戦闘面で特に優れた作品として評価されています。

7位:ファイナルファンタジー III

『ファイナルファンタジーIII』は、シリーズの中で初めて「ジョブチェンジ」システムが導入された作品です。このシステムは、プレイヤーが自由にキャラクターのジョブを変更し、様々な役割を持たせることができるという革新的なもので、以後のFFシリーズに多大な影響を与えました。


また、物語の中心には「クリスタル」に選ばれた4人の少年たちが冒険する世界観があり、これが非常に魅力的です。クリスタルの力を借りてジョブをチェンジし、仲間たちと力を合わせて強大な敵に立ち向かうという物語は、当時としては非常に斬新で、RPGファンの心を掴みました。また、FF3は召喚魔法が初めて登場した作品でもあり、後のシリーズの特徴的な要素の一つとなる「召喚士」ジョブが加わったのもこの作品からです。

しかし、FF3は非常に難易度が高い作品としても知られています。特にラストダンジョンはセーブポイントがなく、しかも非常に長いダンジョンを一度の挑戦でクリアしなければならないため、多くのプレイヤーが苦労したことでしょう。この「鬼畜仕様」は、当時のゲームにおける冒険のスリルを強調するものでしたが、現在のゲームプレイスタイルでは少々厳しいかもしれません。

ゲーム全体の雰囲気は、『ファイナルファンタジーV』と似ており、シンプルでありながらも深い戦略性を持つジョブシステムが魅力です。FF5を楽しんだプレイヤーなら、FF3も非常に楽しめる作品でしょう。

8位:ファイナルファンタジー XV

『FF15』は、シリーズ初の「オープンワールド」を採用したタイトルとして注目されました。これまでのFFシリーズとは異なり、プレイヤーは広大なフィールドを自由に冒険し、クエストを進めたり、敵と戦ったりすることができます。しかし、この新しい試みに対する評価は分かれており、特にネット上では「ホストファンタジー」と揶揄されることもありました。


プレイヤーは、主人公ノクティス王子とその仲間たちと共に、王国を救うための旅に出るという物語が描かれています。FF15は、リアルタイムバトルシステムを採用しており、プレイヤーはノクティスを操作し、シフトと呼ばれる瞬間移動や特殊攻撃を駆使して戦います。バトルの戦略性は高く、敵を一網打尽にする爽快感は非常に魅力的です。

また、FF15の魅力の一つは、キャンプやドライブ、食事などのシステムです。キャンプでは仲間と一緒に休息を取ったり、料理を楽しんだりすることができ、これがプレイヤーに「旅をしている」という感覚を強く与えます。食事をすることでキャラクターのステータスが一時的に強化されるため、どの料理を選ぶかも戦略の一環となっています。

一方で、ストーリーがやや不完全で、本編だけでは物語の全貌が理解しにくいという点が批判されました。追加DLCや外部コンテンツでストーリーを補完する形になっているため、プレイヤーはそれらをすべてプレイしないと物語を完全に把握できないというのが難点です。また、オープンワールドのフィールドが広大すぎて、空虚に感じられる部分もあり、改善の余地があったかもしれません。

9位:ファイナルファンタジー IV

『ファイナルファンタジーIV』は、これまでの職業システムを廃止し、代わりに各キャラクターに固定された役割を与えるという新しいシステムを採用しました。物語が進むにつれてパーティが入れ替わり、各キャラクターが物語の進行に大きく関わる形で展開されるため、シナリオが非常に練り込まれており、感動的なストーリーが魅力です。


また、『FF4』はシリーズで初めて「アクティブタイムバトル(ATB)」システムを導入しました。このシステムは、コマンドを入力している間も敵が行動するため、リアルタイムでの判断が求められるシステムです。これにより、戦闘がより緊迫感のあるものとなり、戦略性が増しました。このATBシステムは後のFFシリーズにも多くの影響を与え、RPGの戦闘システムの新たなスタンダードとなりました。

『FF4』は、物語とシステムのバランスが非常に良く、特にシナリオに重点が置かれているため、キャラクターたちの葛藤や成長がプレイヤーに強い印象を残します。特に、主人公セシルがダークナイトからパラディンへと転生するシーンは、シリーズ屈指の名シーンとして知られています。

個人的には、ジョブチェンジシステムがないため、やや自由度に欠けると感じる部分もありますが、物語の緻密さやキャラクター描写の深さを考えると、多くのプレイヤーに支持される作品です。

10位:ファイナルファンタジー XIII

『ファイナルファンタジーXIII』は、全13章から構成された壮大なストーリーが特徴ですが、序盤の10章までは一方通行の展開が続き、プレイヤーは自由に世界を冒険することができません。実際に世界が広がり、自由度が増すのは11章からであり、それまでの道中は長いチュートリアルのように感じるプレイヤーも少なくありません。


FF13の戦闘システムは、攻撃役、回復役、防御役などの役割をリアルタイムで切り替える「オプティマ」というシステムが採用されています。このシステムは、戦闘中にプレイヤーが瞬時に役割を変更することで、戦略性の高いバトルが展開されるのが特徴です。キャラクターの成長はシナリオ進行に合わせて限界が設定されており、バトルの難易度はFFシリーズの中でもやや高めに設定されています。

FF13の問題点として挙げられるのは、序盤の自由度の欠如と、長いチュートリアルがプレイヤーにストレスを与えることです。しかし、11章以降は一気に面白くなり、自由な冒険ができるため、そこまでのプレイを乗り越えれば、充実したRPG体験が待っています。

ちなみにゲーム自体の評価とは別の話になりますが、FF13の主人公・ライトニングさんは「光速の異名を持ち重力を自在に操る高貴なる女性騎士」として、ネットではたびたびネタにされる人気キャラクターでもあります。

11位:ファイナルファンタジー VIII

『ファイナルファンタジーVIII』は、グラフィックが大幅に進化し、キャラクターが八頭身で表現されるようになりました。この作品では、リアルなグラフィック表現が追求され、FF7のポリゴンモデルとは一線を画す美しいビジュアルが特徴です。また、キャラクターの感情や表情も豊かに表現され、物語への没入感が一層高まっています。


FF8の特徴的なシステムとして、「ジャンクションシステム」が挙げられます。このシステムでは、魔法をストックしてステータスに装備することで、キャラクターの能力を強化します。魔法を単なる消費アイテムとしてではなく、戦略的に利用する仕組みが面白く、プレイヤーに自由な成長の幅を提供します。

しかし、ジャンクションシステムはやや複雑で、理解するのに時間がかかるため、プレイヤーによって評価が分かれます。特に、システムに慣れるまでが大変で、初心者にとっては少し敷居が高く感じられるかもしれません。一方で、このシステムを使いこなすことで、戦闘の戦略性が格段に向上し、やり込み要素も非常に豊富です。

また、FF8にはカードゲーム「Triple Triad」が導入されており、本編そっちのけでカードゲームに熱中するプレイヤーも多かったようです。このミニゲームは、単なるおまけ要素を超えた完成度を持ち、FF8の大きな魅力の一つとなっています。

物語の面では、主人公スコールが冷静でクールな性格を持ち、恋愛要素や青春の葛藤が描かれるため、やや大人向けのストーリーとなっています。FFシリーズの中でも異色の存在ですが、その独自のシステムと深いストーリーに惹かれるファンも多い作品です。

12位:ファイナルファンタジー II

『ファイナルファンタジーII』は、FFシリーズの中でも非常に革新的なシステムを導入した作品であり、レベルや経験値といった従来のRPGの基本概念を取り除き、代わりに「熟練度システム」を採用しました。このシステムでは、戦闘中にダメージを受けることでHPが増加し、魔法を使用することでその魔法が強くなるといった、使用頻度に応じた成長が特徴です。


このシステムは、従来のレベルアップシステムとは一線を画すものであり、後の「サガ」シリーズに受け継がれる形となりました。しかし、当時のゲームとしては非常に斬新すぎたため、システム的に未熟な部分もあり、ゲーム全体の難易度が非常に高くなってしまう結果に。この点が、FF2が評価されにくい理由の一つとなっています。

特にFC版のFF2は、ダメージを受けないとHPが増えないため、プレイヤーがわざと自分を傷つけてステータスを上げるという不自然なプレイが必要になることがあり、これがストレス要素となっていました。ゲームのバランスが難しく、初めてプレイする人にはハードルが高いかもしれませんが、このシステムに慣れれば非常にやりがいのある作品です。

物語は、帝国に反抗する反乱軍の若者たちの物語が描かれ、FF1よりもストーリー性が強化されています。キャラクターの成長に伴い、反乱軍の一員として帝国との戦いに身を投じる若者たちの姿は、後のFFシリーズにも通じるテーマとなっています。

スマホ版では、ゲームバランスが調整されており、当時の厳しい仕様が緩和されていますので、初めてプレイする方にも取っ付きやすくなっています。

13位:ファイナルファンタジー

『ファイナルファンタジー』は、シリーズの原点であり、現在のスクウェア・エニックスのRPGの基盤を築いた作品です。古さゆえにランキングでは最下位となっていますが、この作品は特別な存在であり、「殿堂入り」と言っても過言ではありません。


『FF1』の最大の特徴は、キャラクターに「ジョブ」を設定できる点です。今では当たり前のシステムですが、当時は非常に斬新で、プレイヤーはジョブを選択することで、パーティの役割を決め、戦略を練る楽しさを味わうことができました。このジョブシステムは後のFFシリーズにも受け継がれ、RPGの基本的なシステムとして定着していきました。

また、物語はシンプルながらも王道の冒険ファンタジーが描かれており、プレイヤーは「光の戦士」としてクリスタルを救うための冒険に出るというストーリーが展開されます。この「光の戦士」と「クリスタル」という要素は、後のFFシリーズの象徴的なテーマとなり、シリーズ全体に通じる重要なコンセプトとして受け継がれていきます。

1987年に発売されたこの作品が、今なお語り継がれるほど完成度が高いというのは驚くべきことです。グラフィックやシステムは時代を感じさせるものの、RPGの基本を学びたい方にとっては、必ず一度は体験すべき作品です。日本のRPGの原点を改めて体験することで、シリーズの進化を感じることができるでしょう。

FFは好みがハッキリ分かれるゲーム

FFはドラクエ以上に“好き嫌いが分かれるゲーム”だと思います。

FF7以降のタイトルは特にその傾向が顕著で、「9が最高傑作だ!」という人もいれば「9は一番の糞ゲー!」という人も同じくらいいます。FFはドラクエよりシステムやストーリーが複雑な分、良くも悪くも人を選びます。色々と新しい試みを詰め込んでくることも多いので、ドラクエは“保守的なゲーム”、FFは“挑戦的なゲーム”とも言えるでしょう。

また、ランキング記事を書いておいてこんなことを言ったら元も子もないのですが、ゲームの面白さの7割くらいはどの時期(何歳頃)にプレイしたかで決まると思っています(笑)一番ゲームにハマっていた時期、私の場合は中高生時代にやっていたゲームは、思い出補正も働いて「面白かったなー」と感じています。

あくまで私基準の主観的なランキングになりますが、本記事をキッカケに皆さんの中でもっとも面白いと思えるFFに出会えたら幸いです。

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