YouTubeの「スキップ不可の動画広告」、すべてのクリエイターに開放へ

YouTubeはこれまで一部のパートナーのみに提供していた「スキップ不可の動画広告」を、YouTubeパートナープログラムに参加しているすべてのクリエイターに開放すると発表しました。

YouTube(ユーチューブ)の画面

スキップ不可の動画広告を適用するか否かは配信者の任意になりますが、視聴者にとってはあまり嬉しくない仕様変更ですね。

「スキップ不可の動画広告」を全パートナーに開放

YouTubeによると今回の適用は数週間をかけて行うとのこと。

YouTube広告にはいくつかの種類がありますが、よく見かけるのは本編の前後に挿入され、5秒過ぎるとスキップできる「TrueView」広告です。このタイプの広告は視聴者がスキップした場合、クリエイターに広告料は入らない仕組みになっています。

一方、スキップ不可の動画広告を利用した場合、視聴者は一定時間(日本の場合最長15秒)広告を視聴することになります

LINK:スキップ不可の動画広告 – YouTube ヘルプ

一見、配信側にとっては嬉しい仕様変更のように感じますが、ある程度ファンのいるユーチューバー以外は導入をよく検討した方がいいかもしれません。内容の薄い動画を配信している人や知名度の低いユーチューバーが「スキップ不可の動画広告」を利用すると、その時点で視聴をやめられる可能性も少なくありません。広告収入どころか、視聴回数の減少さらには低評価の増加につながる恐れもあります。

いずれにせよ、視聴者側にとっては広告をスキップできない動画が増えるのはわずらわしく感じますね。YouTubeや配信者も慈善事業でやっているわけではないので仕方ないとは思いますが、どうしても今までの使い勝手と比べてしまうと…ですね。